WSHの基本オブジェクト
COMオブジェクト
WSH(VBScript)から呼び出せるオブジェクトのことを、COMオブジェクトとよぶ
COMオブジェクトは3つに分類される
・WSH基本オブジェクト
・Windows OSに標準添付されているオブジェクト
・別途インストールが必要なオブジェクト
WSH基本オブジェクト
標準搭載オブジェクト
オブジェクト名 | 用途 |
---|---|
WScript | ほかのオブジェクトを呼び出す 標準入出力を扱う スクリプト実行を制御する コマンドライン引数を読み込む ※トップレベルオブジェクト |
FileSystemObject | ファイルやフォルダのコピー、移動、削除を行う サイズや更新日時などのプロパティの値取得も可能 テキストファイルに文字列を書き込んだり、読み出したりすることができる |
WshShell | アプリケーション起動・終了 実行中のアプリケーションに対し、キーボード操作を自動化できる コンソールアプリケーションでは、出力内容を取得できる レジストリの操作 ショートカットの作成 |
WshNetwork | ネットワーク・ドライブやネットワーク・プリンタをリストアップ・作成・削除 |
WshController | ネットワーク上のほかのPC上でスクリプト実行ができる |
Windows OSに標準添付されているオブジェクト
WSHの機能ではない
Windows OSに標準添付されているオブジェクト
オブジェクト名 | 用途 |
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ADODB.Connection | SQL Server やAccessファイルなどのデータベースにアクセス レコードの読み書き |
ADODB.Stream | バイナリ・ファイルを読み書きするためのオブジェクト さまざまな文字コードのテキストファイルを扱える (Windows 98では別途インストールが必要) |
XMLHTTP | Webサーバからファイルを取得 HTTPのPOSTを行う等 |
CDO.Message | SMTPサービスを用いたメールを送信するためのオブジェクト (Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003でのみ利用可能) |
InternetExplorer.Application | IEを操作するためのオブジェクト IE起動・終了・ドキュメント内容読み取り・書き換え WSHにGUIがほしいときに併用することが多い |
Shell.Application | エクスプローラを操作するためのオブジェクト ウィンドウを並べて表示 「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示 フォルダ内の情報取得 |
ADSI (Active Directory Service Interfaces) |
Active Directoryなどのディレクトリ・サービスを操作するためのオブジェクト ドメインにユーザ追加等 (Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003でのみ利用可能) |
WMI (Windows Management Instrumentation) |
ソフトウェアやハードウェア、ネットワークなどのシステム情報を統一的に取り扱うオブジェクト 実行中のプロセス列挙 マザーボードの情報取得 TCP/IPポート追加 (Windows 98/Meでは別途インストールが必要) |
別途インストールが必要なオブジェクト
例) Officeアプリケーションをインストールすることにより、WSHから自在に操作可能
アプリケーションをWSHなど外部から操作することをオートメーションという
Office以外のWindows Media Player や Virtual Server等Microsoft製品や、 一太郎等のサードパーティ製アプリケーションに可能なオブジェクトがある
BASP21:WSHなどから使用されることを想定したオブジェクト。メールの送受信やソケットの操作が可能